積極的勧奨の再開について
令和3年11月26日付で、厚生労働省よりHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの安全性について特段の懸念が認められないこと、接種による有効性が副反応のリスクを上回るとして、積極的な勧奨の差し控えを終了する旨の通知が出されました。このことを受け、令和4年度からHPVワクチン接種の積極的な勧奨を順次再開しております。
接種を受ける際は、接種者本人もワクチン接種の有効性、安全性、副反応について十分にご理解いただいた上で、接種していただきますようお願いいたします。
予診票について
令和5年4月からHPV9価ワクチン(シルガード9)が定期接種に追加されています。
9価ワクチンの接種を希望し、予診票をお持ちでない場合(定期接種対象者には、満13歳を迎える年度の4月に予診票を送付します。)は、母子健康手帳をご持参のうえ、五霞町役場健康福祉課6番窓口までお越しください。接種を受けていないことを確認後、新しい予診票をお渡しします。
定期接種対象者
次の要件にいずれにも該当する方
(1)接種時に五霞町の住民基本台帳に記録されている方
(2)小学校6年生から高校1年生相当年齢までの女子
※標準的な接種開始年齢は中学1年生からです。
接種期間
高校1年生相当年齢を迎える年度の3月31日まで
※上記期間を過ぎて接種する場合は全額自己負担となります。ただし、平成9年4月2日~平成21年4月1日の間に生まれた女性で、令和4年4月1日から令和7年3月31日までに1回以上HPVワクチンの接種を受けた方は、令和8年3月31日まで未接種回数分の接種ができます。
接種回数・スケジュール
※1 1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要です。
※2・3 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※2)、3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。
※4・5 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※4)、3回目は1回目から5か月以上、
2回目から2か月半以上(※5)あけます。
HPVワクチンQ&A(厚生労働省ホームページ)より
接種方法
医療機関等での個別接種となります。事前に医療機関にお問い合わせのうえ、接種を受けてください。
詳しくは、子どもの予防接種についてのページをご覧ください。
- 茨城県医師会協力機関一覧(茨城県医師会ホームページ)
五霞町周辺の主な医療機関はHPVワクチン接種委託医療機関一覧表をご覧ください。
※キャッチアップ接種の延長対象の方は、五霞町委託医療機関以外で接種を受ける場合は公費助成の対象となりません。全額自己負担となりますので、ご注意ください。
効果と副反応について
HPVワクチンを接種することの効果として、HPVの感染を予防することが挙げられます。公費で受けられるHPVワクチンは、子宮頸がん全体の50~70%の原因とされる2種類のヒトパピローマウイルス(16型と18型)などの持続感染等に対して予防効果をもつワクチンです。海外や日本で行われた疫学調査では、HPVワクチンを導入することにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が示されています。また、接種が進んでいる一部の国では、子宮頸がんそのものを予防する効果があることも分かってきています。
HPVワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。気になる症状が出たときは、まずは接種を受けた医師・かかりつけの医師にご相談ください。
詳しくは、HPVワクチンQ&A(厚生労働省ホームページ)をご覧ください。
ワクチンと併せて子宮頸がん検診を受けましょう
子宮頸がんは、子宮頸部(子宮の出口)にできるがんで、日本では年間約11,000人が発症し、約2,900人が亡くなっています。
HPVは特別な人だけが感染するウイルスではなく、性的接触の経験がある女性であれば、誰でも感染する可能性があります。発がん性HPVに感染しても、多くの場合、感染は一時的で、ウイルスは自然に排出されますが、ウイルスが排出されずに感染した状態が長期続く場合があります。そのうち、ごく一部のケースで数年~数十年間かけて前がん病変(がんになる手前の細胞)の状態を経て子宮頸がんを発症します。この期間に子宮がん検診を受診することで、前がん病変を早期に発見し、治療することが可能です。
HPVワクチンの接種だけでなく、20歳を迎えたら定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。
子宮頸がん検診は、五霞町保健センターで行う『集団検診』と、委託医療機関で行う『医療機関検診』があります。詳しくは以下のページをご覧ください。
関連ページ
HPVワクチンの効果やリスク、相談先など詳しくは、厚生労働省・茨城県のホームページをご覧ください。
・ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(厚生労働省ホームページ)
・子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について(茨城県ホームページ)