地域福祉とは
誰もが住み慣れた地域で、安心していきいきと暮らすことのできる社会を実現することは、すべての人の願いです。
社会福祉法では、地域福祉の目指すところは、このような社会を実現するために、「個人が人として尊厳をもって、家庭や地域の中で、障害の有無や年齢にかかわらず、その人らしい安心のある生活が送れるよう自立を支援する」こととされます。
これまでも公的な福祉サービスの提供により自立支援が進められてきましたが、各サービスの隙間となる部分については、地域のつながりによる助け合い、支え合いによって成り立ってきました。しかし、近年は五霞町も都市化が進み、少子高齢化やコミュニティの希薄化など社会的課題も顕著になり、従来から続く地域のつながりも薄れつつあります。
そのため、地域のつながりや住民活動の重要性を再認識し、住民相互の絆による安心していきいきと暮らせる地域づくりが求められています。
計画策定の趣旨
平成12年に社会福祉事業法が改正され、新たに社会福祉法が制定されました。その中で地域福祉の推進がうたわれており、市町村は行政計画として地域福祉計画の策定が法制化されています。
町においても町民と行政がともに地域のことを考え、理解し、活動していくという「共に生きる社会づくり(ソーシャル・インクルージョン)」の精神を踏まえ、町民と行政の協働による地域福祉活動を推進する五霞町地域福祉計画を策定しました。
計画の位置づけ
社会福祉法第107条に定められる市町村地域福祉計画であり、第5次五霞町総合計画の「まちづくりの基本姿勢」、「将来像」、「基本目標」の実現に向け、関連する諸計画との整合性を図り策定しました。
計画の期間
平成24年度から28年度までの5か年
計画策定までの取り組み
本町における地域福祉の実態やニーズ等を把握するため、一般町民アンケート及び中学生及びボランティア団体等アンケートを実施しました。
また、行政懇談会(15行政区)において、これからの地域の取り組みの必要性や地域課題を把握し、地域福祉の重要性を町民に幅広く周知しました。
各アンケート結果や行政懇談会等の意見を計画に反映させるために、地域福祉計画策定委員会での審議を経て、計画を策定しました。また、五霞町地域福祉計画(案)について、広く町民から意見を求めるため、パブリックコメントを実施しました。