被保険者の皆さま一人ひとりの健康管理や受診マナーへの取り組みが、保険税の上昇を抑えることにつながります。医療機関を利用するときは、次のことを心がけましょう。
かかりつけ医・かかりつけ薬局を持ちましょう
病気になったとき、日頃の健康に不安を感じたときに、医療の相談ができるかかりつけ医を持つことが大切です。気になる症状があれば、まずはかかりつけ医に相談しましょう。お薬のことはかかりつけ薬局に相談しましょう。
「はしご受診」はやめましょう
同じ病気で複数の医療機関を受診することを「はしご受診」といいます。「はしご受診」は重複する検査や投薬により、かえって体に悪影響を与えてしまう心配があります。また、医療費の増加にもつながります。
薬のもらい過ぎに気をつけましょう
薬は用量や用法を守って服用しましょう。薬の飲み合せによっては、副作用が生じる場合があります。薬局で渡される「お薬手帳」の利用や、服用中の薬を医師や薬剤師に伝えるなどして、薬の重複や飲み合せを確認してもらい、不要な薬をもらわないようにしましょう。
休日や夜間の受診の前に考えてみましょう
休日や夜間に軽症の方の救急医療への受診が増えています。休日や夜間に開いている救急医療機関は、緊急性の高い重症の方を受け入れるためのものであり、割増の医療費が設定されています。受診する際は、平日の診療時間内に受診することができないか、もう一度考えてみましょう。
ジェネリック医薬品を使いましょう
ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、先発医薬品と同じ有効成分で製造・販売され、同等の効き目があると国が認めた医薬品です。一般的に低価格で提供されるため、多くの場合、皆さまのお薬代も安く済みます。医師や薬剤師に利用について相談しましょう。
リフィル処方箋を活用しましょう
リフィル処方箋とは、症状が安定している患者に対して、医師が一定期間処方が可能と判断した場合、最大3回まで医療機関を受診せずに薬局で薬を受け取ることができる制度です。通院負担が減り、医療費の削減にもつながります。
なお、投薬量に制限のある向精神薬や湿布薬などは対象外となります。詳しくは、かかりつけ医にご相談ください。
柔道整復師(整骨院・接骨院)では保険適用にならない場合があります
施術の内容によって行為が限定されています。健康保険の適用が認められないものについては、全額自己負担となりますので、施術前にしっかりと確認しましょう。
【健康保険が使える場合】
・骨折 ・脱臼 ・捻挫 ・打撲 ・挫傷(肉離れ)
※骨折・脱臼については医師の同意が必要です(応急処置を除く)
※骨・筋肉・関節のケガや関節の痛みで、その負傷原因がはっきりしているときも健康保険が使えます。
【健康保険が使えない場合】
・単なる肩こり ・筋肉疲労 ・内科的原因からくる疾患 ・脳疾患後遺症などの慢性病
・症状の改善が見られない長期の施術 ・加齢からくる症状