令和3年ハクレンのジャンプ観測日記
7月30日(金)第二幕に入り、ようやくジャンプ
【写真・動画の提供がありました】
朝早くから川下右岸のテトラポットが沈んでいる柳付近で、数匹から10匹程度のジャンプがかなりの頻度で発生しました。
1回目の一斉産卵が終わり第二幕に入り、ようやくジャンプを撮影出来る状態にまで回復してきました。
利根川の水量は多めで踊り場は完全に水没し出島もはっきり出島として現われ、泡も川幅一杯に多く流れていました。


7月13日(火)ハクレンの産卵
【写真・動画の提供がありました】
朝早くから一斉産卵が始まり、バシャバシャという水音と共に産卵行為である「浮花」が水面一面に流れました。
この一斉産卵はいつもと異なり午前9時頃には終焉を迎え中規模なもので終わりました。
網を入れると片手一杯ほどの透明な水晶玉に似た卵が採取できました。
また、ハクレンは産卵に忙しいからかジャンプはありませんでした。
利根川の水量は、昨日より少し減水しましたが、踊り場は完全に水没し、出島もはっきり出島として現れていました。また泡も多く流れていました。
(写真・動画提供:小林一郎氏)
7月12日(月)中規模の集団ジャンプ
【写真・動画の提供がありました】
利根川の水量は、今シーズン最大の水量で踊り場は完全に水没し、出島ももう少しで水没するほどでした。泡やゴミも多く流れていました。
右岸の岸辺を数多くのハクレンが背びれを見せて遡上する姿が目撃できました。
単独のジャンプは時々発生しておりましたが、なかなか集団ジャンプには発展しませんでしたが、そんな中、権現堂への取水口付近で中規模の集団ジャンプがありました。
また時々、散発的な産卵が始まってしまい、卵は確認できませんでしたが一斉産卵が近いことを感じさせられました。
(写真提供:小林一郎氏)
7月10日(土)中規模の集団ジャンプ
【写真・動画の提供がありました】
単独のジャンプは時々ありましたが、なかなか集団ジャンプには発展しませんでした。
そんな中、権現堂への取水口付近と右岸の大森付近で中規模の集団ジャンプがありました。
利根川の水量は、踊り場下タイル2枚に水面、泡やゴミは少なく静かな川面でした。


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(写真・動画提供:小林一郎氏)
7月5日(月)見事な「ハクレン利根の舞」
【写真・動画の提供がありました】
9時台と11時台に左岸の出島付近で中規模の集団ジャンプがあり、13時台には権現堂調節池取水口付近で中規模の集団ジャンプがありました。見事な「ハクレン利根の舞」でした。
利根川の水量は、踊り場下タイル2枚目に水面がありました。泡やゴミは少なく、静かな川面でした。


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(写真・動画提供:小林一郎氏)
7月3日(土)バラツキながらも見事なジャンプ
【写真・動画の提供がありました】
数匹のジャンプは時々発生していましたが、なかなかまとまりのある集団ジャンプには発展しなかったです。
そんな中、権現堂調節池への取水口付近で数回に渡りバラツキながらも見事なジャンプが見られました。
利根川の水量は踊り場が30センチメートル水没し多め、泡やゴミは少なく静かな川面でした。


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(写真・動画提供:小林一郎氏)
6月30日(水)10匹程度の集団ジャンプ
【動画の提供がありました】
朝から平均して10匹程度の集団ジャンプが頻繁に発生しました。
ただ、ジャンプにバラツキが多く、まとまりが少なかったです。
利根の川水量は、踊り場が部分的に水没する程度で多め、泡やゴミが多く流れていました。
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(動画提供:小林一郎氏)
6月29日(火)右岸の杭付近で中程度の集団ジャンプ
【写真・動画の提供がありました】
雨が上がった11時台に右岸の杭付近で中程度の集団ジャンプが発生、撮影に成功しました。
この日は、その集団ジャンプが唯一の集団ジャンプらしいものでした。
利根川の水量は、テトラポットが少し頭を出す程度です。


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(写真・動画提供:小林一郎氏)
6月26(土)10から50匹程度の集団ジャンプ
【写真・動画の提供がありました】
規模は小さいが、10から50匹程度の集団ジャンプが2時間に1回程度の頻度で発生しました。
発生場所があちらこちらと分散されてきました。
利根川の水量は、テトラポットが全部沈むほどです。


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(写真・動画提供:小林一郎氏)
6月24日(木)10から20匹程度の集団ジャンプ
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規模は小さいが、10から20匹程度の集団ジャンプが1時間に1回程度の頻度で発生しました。
利根川の水量は、右岸のテトラポットが全部沈むほどです。


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(写真・動画提供:小林一郎氏)
6月22日(火)今シーズン最初の撮影に成功
【写真・動画の提供がありました】
午前7時台、何回かハクレンのジャンプがあり、その1つを撮影でき、今シーズン最初の撮影に成功しました。
利根川の水量は、右岸のテトラポットの頭が顔を出す程度です。


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(写真・動画提供:小林一郎氏)
ハクレンとは・・・
ハクレンは、中国大陸原産のコイ科の魚で、体長1メートルを超える大きな魚です。
仲間のコクレンとともに「レンギョ」と称され、日本では利根川、霞ヶ浦水系に多く見られます。
観測できるのは・・・
1年のうちたった1日か、せいぜい数日と言われています。毎年6月から7月にかけて利根川の下流から産卵水域に集合!!数十匹単位の大ジャンプが、1日数回から多いときは数十回見られることもあるそうです。期日も不定で年によっては1カ月以上前後するため、簡単に見ることができません。
川妻付近がハクレンの自然産卵場所になっており、毎年6月から7月にかけて利根川の下流から産卵水域に集まって待機します。かなりの数のハクレンが一個所に集まるため、ダイナミックなハクレンのジャンプが見られます。
※現在、国土交通省による堤防強化工事が実施中のため、観測の際にはご注意していただけますようお願いいたします。