現在、伝染性紅斑(りんご病)が流行しており、茨城県内全域に、令和7年4月24日に「伝染性紅斑の流行警報」が発令されました。
伝染性紅斑に感染すると、約10~20日の潜伏期間のあと、微熱やかぜの症状がみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発しん(紅斑)が現れます。続いて、身体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がりますが、これらは1週間程度で消失します。中には、長引いたり、一度引いた発しんが再び現れることもあります。成人では、関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状がみられることがありますが、ほとんどが合併症を起こすことなく、治癒します。
これまでに、伝染性紅斑に感染したことがない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。熱や倦怠感が出現した後に発しんが出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談してください。
感染を予防するワクチンや薬はありません。こまめな手洗いや咳エチケットなど基本的な感染対策が有効です。
引き続き、感染拡大防止へのご協力をお願いいたします。