生活習慣病とは
「食習慣・運動習慣・休養・喫煙・飲酒などの生活習慣が、発症や進行に関与する疾患群」のことを指しており、がん(悪性新生物)、心疾患(狭心症や心筋梗塞など)、脳血管疾患(脳梗塞や脳出血など)などの病気が含まれます。
生活習慣病の初期は、特に自覚症状がないため、気がつかないうちに病気は進行してしまう危険があります。定期的な健診を受け、
自分の健康状態を知ることは、今の健康状態を維持するだけでなく、病気の早期発見・早期治療のためにとても大切です。
主な生活習慣病
高血圧症
基準値(130/80mmHg)より血圧が高い状態です。高血圧でも自覚症状はありませんが、
放置していると脳血管疾患や心疾患などの病気を招きます。
【基準値】収縮期血圧:129mmHg以下、拡張期血圧:84mmHg以下

糖尿病
血糖値が高い状態が続く病気です。血糖値が高い状態が続くと、糖尿病と診断されます。
糖尿病を放置しておくと、全身の血管や神経に影響があり、糖尿病性網膜症や糖尿病性腎症など、
さまざまな合併症が引き起こされます。
【基準値】血糖(空腹時・随時):99mg/dl以下、HbA1C:5.5%以下、尿糖:陰性(-)
脂質異常症
血液中のコレステロールや中性脂肪が異常に高い状態です。脂質異常は、動脈硬化が起こりやすくなります。
血栓ができると、血管が詰まり、心筋梗塞や脳梗塞を発症します。
【基準値】中性脂肪(TG):(空腹時)30~149mg/dl、(随時)174mg/dl以下
HDLコレステロール:40mg/dl以上
LDLコレステロール:60~119mg/dl
高尿酸血症(痛風)
血液中の尿酸値が高い状態です。この状態が長く続くと激しい痛みを伴う「痛風」を引き起こします。「痛風」は、激しい痛みだけではなく、心臓病や腎臓病なども招きます。レバー、白子、あじなどのプリン体を多く含む食品を過剰に摂取することで起こります。
【基準値】尿酸(UA):2.1~7.0mg/dl
がん(悪性新生物)
がんは、日本人の死因の第1位です。多くのがんは、早期の発見・治療で治る可能性が高いです。また、食生活や禁煙など
生活習慣や生活環境の見直しで、予防できることも分かってきました。
がん検診の対象となる年齢の方は、定期的にがん検診を受けるとともに、生活習慣等を見直し、がんから身を守りましょう。
若い方も油断をせず、元気なうちから健康的な食生活や運動習慣を身につけ、将来、がんになるリスクを減らせるといいですね。
心疾患(狭心症・心筋梗塞など)
動脈硬化が原因で起こる病気で、日本人の死因の第2位です。高血圧や脂質異常症が関連して
います。また、心電図で異常と判定されると、不整脈、心肥大、虚血性心疾患(狭心症や心筋
梗塞)などの心臓病が疑われます。とくに、メタボリックシンドロームになると虚血性心疾患
の危険性が高まります。
【基準値】心電図:異常なし

脳血管疾患(脳出血・脳梗塞など)
動脈硬化が原因で起こる病気で、日本人の死因の第4位です。高血圧などがリスクとなります。
メタボリックシンドロームに要注意!
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の蓄積に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中に
なりやすい状態をいいます。「メタボ」などと省略されて使われることもあり、生活の中でも耳にすることが多くなってきました。
メタボリックシンドロームの判定基準

予防と改善のポイント
1)食生活を見直す
- 野菜を多く摂りましょう。
- 栄養のバランスのよい食事を心がけましょう。
- 高塩分、高脂質の食事はなるべく避けましょう。
【1日の食塩摂取量の目標値】
男性:7.5g未満、女性:6.5g未満
※高血圧と診断されている人は、6g未満を目標にしましょう。
2)運動習慣を身につける
1日30分程度のウォーキングなど、自分でもできそうな運動を始めてみましょう。
無理なく続けられることが運動を習慣化するポイントです。
3)禁煙・節酒をする
健康や生活習慣病予防には、禁煙は必須です。飲酒は、適量を守りましょう。
4)ストレスを解消する
趣味や運動などでストレスをためない生活を目指しましょう。その日のストレスは、その日のうち解消を!
5)定期的に健康診断を受ける
自分の健康状態を把握するとともに、病気の早期発見・早期治療を心がけましょう。
