気温が高くなる日が増えてきました。熱中症には十分注意してください。
自分だけでなく、家族や身の回りの人とも声をかけあいましょう。
熱中症とは
高温多湿な環境に長時間いたり、暑い日に激しい運動をするなどにより、体温が上がりすぎて体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を熱中症といいます。
屋外だけでなく室内にいるときでも発症することがあり、 救急搬送が必要になったり、場合によっては死亡することもあります。
正しい知識を身につけ、きちんと対策をとり、熱中症を予防しましょう。
熱中症を予防するために
こんな日は熱中症に注意が必要です
・気温が高い:28℃以上
・湿度が高い:70%以上
・急に暑くなった
・日差しが強い
人間の身体は、暑い中での作業や運動を始めてから数日経過しないと、体温調節がうまくできるようになりません。また、気温は高くなくても熱中症になることがあります。十分、注意しましょう。
また、あまり暑くないからと、湿度の高い日に閉め切った室内にいることで、熱中症を発症することもあります。
こんな方は特に注意が必要です
・暑さに慣れていない人
・持病のある人
・乳幼児
・高齢者
・体調の悪い人
乳幼児は、体温調節機能が未熟であり、さらに大人より地面からの距離が近いため、大人が暑いと感じている環境では、乳幼児はさらに高温の環境にさらされていることになります。
高齢者は、暑さに対する感覚が鈍くなり、発汗など身体から熱を逃がす機能も低下します。また、のどの渇きを感じにくくなるため、注意が必要です。
**絶対にしないでください**
乳幼児を車の中に一人にしないでください。
寝ているので起こすのはかわいそうと、車のエアコンをかけエンジンをかけたまま、保護者が車を離れた際に乳幼児が死亡するという事故が毎年報道されています。暑い場所では、車のオーバーヒートによりエンジンが停止し、車内が高温になることもあります。短時間でも、エアコンをかけていても、車内にお子さんを一人にはしないでください。
こんなふうに対策しましょう
・日よけ対策や涼しい服装を心がけ、暑さを避けましょう。
・室内でもエアコンや扇風機を活用して、湿度を調節しましょう。
・のどの渇きを感じなくても、こまめに水分補給をしましょう。時間を決めて、水分を摂るなどの工夫をしましょう。
・日ごろから食事と睡眠を十分とり、体調を管理しましょう。
熱中症の症状
〇軽症:めまい・立ちくらみ・汗がとまらないなど
〇中等症:頭痛・吐き気・体のだるさ・ぼんやりするなど
〇重症:意識がない・けいれん・体温の上昇・呼びかけへの返答がおかしいなど
熱中症かもと思ったら
(1)涼しい場所へ避難させ、衣服を緩めて安静にしましょう
(2)濡れタオルや保冷材などで体を冷やしましょう
(3)経口補水液等で、水分と塩分を補給しましょう
*自力で水分補給ができない、意識がない・はっきりしない、症状が改善しない場合は、ためらわずに救急車を呼びましょう
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