令和6年ハクレンのジャンプ観測日記
7月17日(水曜日)今シーズン最大級の大規模集団ジャンプ
水位は昨日から少し増水しテトラポットや中州は全く見えなくなりました。 これは6/4日の水位と同程度でそれほど多いというものではありません。 ハクレンの動きは静かでモジリもさほど多くはありませんでした。 そんな中、7時30分頃と10時50分頃の2回に渡り利根大橋付近の左岸で今シーズン最大級の大規模集団ジャンプがありました。 距離が遠いのが難でしたが例年ジャンプが多く発生する場所で、さほど 時間間隔をあけずに大規模な集団ジャンプが発生したのには驚きました。 また13時00頃には左岸の目の前で中規模の集団ジャンプがありました。 ここは今シーズン多発している場所で目の前ということもあり、よく観察する ことができました。
(画像・動画提供:小林一郎氏)
7月16日(火曜日)
昨日の雨により水位は少し増水傾向にありテトラポットは全没、中州もなくなりました。ハクレンの動きは活発で規模は数匹から10匹程度と小さいものでしたが、目の前で午前中に4回もジャンプがありました。あまりにも近くでジャンプするためカメラの対応が追い付かず撮影としては残念な状況でした。また、正午前に雨が降り出したため帰り支度をしていたら、左岸の目の前で中規模の集団ジャンプが発生しました。
(動画提供:小林一郎氏)
7月4日(木曜日)
川の中央部に中州が出てしまうほど、水位は減水しました。しかし、ハクレンの動きは活発でモジりが多く見られました。
そんな中、8時15分頃右岸コーナーの杭がある付近で10匹×20秒程度の集団ジャンプが発生しました。
岸辺に近く川の中央に向けの小規模のものでした。
(画像・動画提供:小林一郎氏)
7月2日(火曜日)最大級の規模で撮影
ハクレンの動きはさほど活発ではなく、また水位もテトラポットが頭を出しタイル11枚下に水面があり、けして多い方ではありませんでした。
- 8時45分頃左岸の目の前で40匹×40秒程度の集団ジャンプが発生しました。
この付近は川の流れで浅瀬になっていたため、川上から川下に向けて横っ飛びのジャンプでしたが、今シーズン最大級の規模となりました。その全体像を動画で捕らえることが出来ず一部となり残念でした。 - 9時15分頃左岸の川上利根川橋付近で40匹×40秒程度の集団ジャンプが発生しました。
ここはよく飛ぶ場所ですが今シーズンでは初めてのことで、またこれも今シーズン最大級の規模となりました。
(画像・動画提供:小林一郎氏)
6月27日(木曜日)
ハクレンの動きはさほど活発ではありませんでしたが、午前11時30分頃、左岸の目の前で20匹程度の集団ジャンプが発生しました。
付近は川の流れで浅瀬に近かったため、横っ飛び傾向のジャンプでした。
なお、水位計は9.8メートルで前日より減少し水面はテトラポットの肩当たりでした。
(画像・動画提供:小林一郎氏)
6月26日(水曜日)
利根川の水位は前日より減少しテトラポットが首まで出る状況でした、朝早くからハクレンの動きは活発でした。
11時52分頃、目の前の左岸浅瀬付近で20匹程度の集団ジャンプが数十秒に渡って発生、浅瀬のため横っ飛び傾向でした。
突然のことで一部しか撮影できなく動画として不充分なものですが、ジャンプの激しさが良く出ています。
(画像・動画提供:小林一郎氏)
6月25日(火曜日)ハクレン動画撮影
利根川の水位はテトラポットの頭が出ている程度でさほど多くはなかったが、朝早くからハクレンの動きが活発で、7時35分頃、8時45分頃、11時05分頃にそれぞれ20匹程度の集団ジャンプを確認することができました。
その内、7時35分頃の集団ジャンプの終盤部分を撮影することができました。目の前の浅瀬で横っ飛び傾向のジャンプでした。
もう1件は川船の波の刺激によりジャンプが誘発させたもので、漁師さんが怖がって避けて居る様子がよくわかるものでした。
(動画提供:小林一郎氏)
6月4日(月曜日)ハクレンジャンプ動画撮影成功
昨日の雨により利根川の水位が少し上昇した影響か、朝早くからハクレンの動きが活発で、午前中だけでも10匹程度の集団ジャンプが4回発生しました。
その内、9時45分頃の集団ジャンプの終盤部分を捕えることができました、比較的長く20秒程度続いていました。
発生場所は右岸のテトラポット付近、左岸の真正面の川岸付近などまちまちで広範囲に及び、観察場所からは少し遠めの傾向にありました。
また、水位計は11.0mで昨日より1m増水しテトラポットが完全に水没、水面は下段の踊り場下タイル3枚でした。
(動画提供:小林一郎氏)
6月1日(土曜日)集団ジャンプ発生
5月中旬よりハクレンの動きが見れるようになっていましたが、突然6月1日10時50分頃、左岸の鉄塔下左側の浅瀬でハクレンの集団ジャンプが発生しました。
水位計は10mでテトラポットの頭が出ており多いとは言えない状況でしたが、数十匹のハクレンが40秒位に渡りジャンプし、シーズン開始を高らかに宣言してくれました。
これは例年より10日位早い発生で、また規模も大きく、ビックリ。
気候変動によるものかと思いつつ、目の前で繰りひろげられている「ハクレン利根の舞」に見入ってしまいました。
(写真提供:小林一郎氏)
ハクレンとは・・・
ハクレンは、中国大陸原産のコイ科の魚で、体長1メートルを超える大きな魚です。
仲間のコクレンとともに「レンギョ」と称され、日本では利根川、霞ヶ浦水系に多く見られます。
観測できるのは・・・
1年のうちたった1日か、せいぜい数日と言われています。毎年6月から7月にかけて利根川の下流から産卵水域に集合!!数十匹単位の大ジャンプが、1日数回から多いときは数十回見られることもあるそうです。期日も不定で年によっては1カ月以上前後するため、簡単に見ることができません。
川妻付近がハクレンの自然産卵場所になっており、毎年6月から7月にかけて利根川の下流から産卵水域に集まって待機します。かなりの数のハクレンが一個所に集まるため、ダイナミックなハクレンのジャンプが見られます。
※現在、国土交通省による堤防強化工事が実施中のため、観測の際にはご注意していただけますようお願いいたします。