東京2020オリンピックに出場した陸上男子やり投の小南拓人選手(株式会社染めQテクノロジィ所属)から、応援に対するお礼のメッセージを寄稿いただきました。大会を振り返った今の気持ちや、パリ大会に向けた思いをご紹介いたします。また、話題になった選手村や食堂なども貴重な写真と共に掲載されています。ぜひご覧ください。
小南拓人選手((株)染めQテクノロジィ所属)オリンピック報告
東京オリンピックを終えて
オリンピックの応援ありがとうございました。
ご存知かと思いますが、改めて結果報告からさせていただきます。
78m39で予選B組9位、全体19番目で予選落ちという結果に終わりました。
今年の勝つべき試合では80mを越えている試合がほとんどで、77mや78m台の試合もありましたが勝つ目的ではなく調整の試合でしたので、記録だけみれば今回はあまり良くなかったと言えます。
オリンピックの試合当日は今までにない緊張がありました。心拍数の上がるようなドキドキとした精神的緊張ではなく、身体がグッと固まってしまうような身体的緊張でした。そうした中での1投目は72mで緊張がゆえにそうした結果になってしまいましたが、そこで気持ちは楽になりました。2投目以降への修正点を冷静に考え、2投目に78m39を記録しましたが、3投目も伸ばすことが出来ず78mのまま終わってしまいました。試合直前に感じた身体的緊張で今までの試合のようなリラックスや背中から腕を振るような投擲が出来ずにしなりの無い軽い投擲になってしまったことが要因だと思います。普通の試合ではないので「いつも通り」を目標に試合に臨んだのですがそれでもいつも通りには程遠い結果でしたし、持ち記録が高い選手たちが予選で落ちたりなど、番狂わせもありました。どんな強い選手でもオリンピックという舞台になるといつも通りが出来なくなってしまうので改めて特別な試合だと肌で実感することが出来ました。オリンピックや世界陸上の舞台で戦うには標準記録を突破できないと勝負にならないと実感したので世界ランキングではなく標準記録の突破で出場出来るようにしたいと思いました。次のオリンピックは3年後なので次こそは必ず入賞やメダル争いに加われるように精進していきたいです。
選手村紹介
選手村は写真のようなマンション群でした。廊下に横断幕のように各国の国旗が並べられており、一目でどの建物にどの国がいるのかがわかるようになっていました。日本の棟はこちらになっています。
これは選手のSNSなどでよく目にしているかもしれまんが、選手村での写真スポットになっていました。
選手村の中は結構広いので移動のための自転車もありました。
選手村の部屋と出場記念のお土産です。
部屋は1つの部屋に4つ個室がついていてツインとシングルで、私はシングルの部屋でした。
お土産では五輪マーク入りのギャラクシーやワイヤレスイヤホン、ドリンクボトルがありました。
次にこちらは売店の中と売店のあるエリア(右)で、写真の右側にお土産の売店や日用品やお菓子などの売店があり、左側にはヘアーサロンもありました。
こちらはダイニングといって食堂になります。かなり広いので写真では撮り切れていませんが、アジアや中華、イタリアンなどのジャンルによって分けられていて、日本のボランティアの方が笑顔で接客してくれました。このフロアの真ん中にはコカコーラ社の冷蔵庫(取り放題)やサラダや果物のバイキング、ヨーグルトやパンなどが並んでいました。
ここの他にも数か所食事をとれるエリアがありました。
ここは1階なのですが2階は24時間やっていていつでも入って食事をすることが出来ました。試合当日の朝は早かったので2階で朝食をとりました。
長くなってしまいましたが紹介は以上になります。
写真や文では伝わりきらない部分があるかと思いますのでもし選手村やオリンピックについて興味がありましたら気軽にお話してください。
ちなみに他競技のトップ選手や有名人にお会いする機会はありませんでした…。